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映画

ディズニーでポリコレが増えたのはなぜ?いつからかも調査!

世界の多くの人々に夢と希望を届け楽しませてくれるディズニー作品。

ですが近年は人種や様々な多様性に対応するため作風が変化してきているということで、ディズニーはなぜポリコレが増加したのか気になりますよね。

世間の人々はディズニーのポリコレについて、どう思っているのでしょうか?

こちらの記事ではディズニーはなぜポリコレが増えているのかについて調べてみました。

 

 ディズニーでポリコレが増えたのはなぜ?


ディズニーのポリコレが増えた理由は、

  • アメリカの多様化社会に対応するため
  • LGBTQ+・女性の権利などの社会問題が注目されてきたから
  • 他社との競合で差別化を図るため
  • 創造性を発揮するため

だと言われています。

ディズニーは世界中の人々に夢と魔法を届けることをモットーとしているので、多様な文化や背景を持つ人たちにポリコレを意識した作品が増えていったそうですよ!

ではそれぞれ詳しくご紹介していきます。

 

アメリカの多様化社会に対応するため

ディズニーでポリコレが増えた理由は、アメリカの多様化社会に対応するためです。

近年、多様性というのは映画業界でも大きなテーマの一つになっていおり、アメリカの多様性は地理的、民族的、文化的に非常に豊かとなっています。

また、移民が多く集まるアメリカならではですよね。

そんな様々な視点や経験が存在するアメリカの多様化社会にディズニーは対応をしているのでしょう。

 

LGBTQ+や女性の権利などの社会問題が注目されてきたから

また、アメリカでは近年LGBTQ+・女性の権利などの社会問題が注目されてきたからとも考えられます。

近年、同性婚合法化やトランスジェンダーの権利に関する法改正、女性の平等とジェンダー多様性に焦点を当てる運動がアメリカでは進んでいます。

ディズニーもこの社会的な変化に敏感であり、LGBTQ+キャラクターや女性の強さを描いた作品を制作しています。

例えば、『ストレンジ・ワールド もうひとつの世界』の作品。

これまで異性愛、家族愛、動物やロボットとの愛情など、さまざまな形の愛を描いてきたディズニーが、長編映画初の同性愛者(ゲイ)を主人公として描いたのが本作です。

主人公はゲイなのですが、それは主人公の属性の一つなだけでLGBTは映画のテーマではありません。

主人公以外にも多様性を意識したキャラクターが何人も登場しており、またSDGs(環境問題)、祖父・父・息子三代の親子関係なども興味深く描かれています。

ディズニー映画は、まさにその時代の文化や価値観を反映している鏡のような存在なのかもしれませんね。

 

他社との競合で差別化を図るため

また、他にもディズニーにポリコレが増えたので考えられるのは、他社との競合で差別化を図るためです。

ディズニーが多様性や社会的な問題に焦点を当てることは、他社との差別化や市場での競争優位性を図る戦略の一環であると考えられます。

多様性を大切にする姿勢は、特定の顧客層に共感を生み、企業のイメージ向上に繋がります。

簡単に言えば、ディズニーは多様性に注目することで、企業は社会的な視点からも注目され、他社との差別化を図っているのかもしれません。

 

創造性を発揮するため

作品にメッセージ性を盛り込むことで創造性を発揮するためというのも、ディズニーにポリコレが増えた理由の1つではないでしょうか。

ディズニーが多様性を取り入れることで、新しい視点やキャラクターが新たに生まれ、この創造性を高めているのだと考えられます。

そこで、これまでにポリコレにより、ディズニーで新しいキャラクターが創造されているのかを考えてみると、

  • エレナ・・・ラテンアメリカの架空の国を舞台にし、ラテン系のキャラクターであるエレナが冒険するアニメシリーズ
  • ルカ・・・ディズニー・ピクサーの映画で、イタリアの海辺の町を舞台にしたファンタジー冒険。異なる文化や友情が描かれている
  • モアナ・・・太平洋の文化を基にしたモアナは、自分の運命を求めて冒険に挑むプリンセスとして描かれている
  • クルエラ・デ・ヴィル・・・ディズニーのキャラクタークルエラ・デ・ヴィルが独自のバックストーリーで描かれている

と、ディズニーは映画で多様な要素が取り入れられています。

 

ディズニーでポリコレが増えたのはいつから?

ディズニーのポリコレが増えたのは、2010年後半頃と言われています。

近年、競合相手の多様化・ストリーミングサービスなどの普及により、新たな客層の獲得が課題となっていました。

多種多様な人に作品を見てもらうには、従来のままではダメだと思ったのかもしれません。

さらにポリコレを意識した作品の方が、批評家やメディアの注目を得やすいため、ディズニーは新鮮さと斬新さを求め作風が変化していったと考えられます。

 

ディズニーのポリコレ作品一覧

ディズニーのポリコレ作品は、

  • プリンセスと魔法のキス(2009年)
  • 美女と野獣(2017年)
  • アナと雪の女王2(2019年)
  • ミラベルと魔法だらけの家(2021年)
  • バズ・ライトイヤー(2022年)
  • ピノキオ(2022年)
  • ストレンジ・ワールド(2022年)
  • ピーターパン&ウェンディ(2023年)
  • リトルマーメイド(2023年)
  • ウィッシュ(2023年)

になります。

次に上記のディズニー作品のどんな点がポリコレにあたるのか、詳しく紹介していきますね。

 

プリンセスと魔法のキス(2009年)

『プリンセスと魔法のキス』は、主人公のお姫様が黒人でした。

従来のプリンセスのイメージとしては色白美人が多かったため、衝撃を受けた人も多かったのではないでしょうか。

 

美女と野獣(2017年)

『美女と野獣』に登場するル・フウがガストンに恋する同性愛者という設定でした。

 

アナと雪の女王2(2019年)

『アナと雪の女王2』のポリコレに当たる部分は、

  • アナとエルサの母親・イドゥナはノーサルドラ民族

という部分でした。

ノーサルドラは北欧の先住民であるサーミ人から刺激を受けた架空の民族ですが、ディズニーはサーミ人の文化や歴史を尊重して制作したようです。

また、エルサが第5の精霊として魔法の森に残り、アナがアレンデールの女王になった部分は、女性の自己実現を尊重しているとのことでした。

 

ミラベルと魔法だらけの家(2021年)

『ミラベルと魔法だらけの家』は南米コロンビアが舞台で、今までのディズニー作品になかったデザインや多様性を意識しています。

 

バズ・ライトイヤー(2022年)

『バズ・ライトイヤー』では、同性のキスシーンがありました。

 

ピノキオ(2022年)

『ピノキオ』に登場するブルーフェアリーが黒人女性でした。

 

ストレンジ・ワールド(2022年)

『ストレンジ・ワールド』は、主人公・ジェイクとジェイクの息子が同性愛者でした。

また、ジェイクの妻が黒人女性

愛犬は片足がないというハンディキャップを持っているという部分もポリコレを意識したのかもしれません。

 

ピーターパン&ウェンディ(2023年)

『ピーターパン&ウェンディ』はティンカーベルが黒人女性でした。

 

リトルマーメイド(2023年)

『リトルマーメイド』の実写は、主人公・アリエルが黒人女性でした。

特に『リトルマーメイド』はもともとの原作のアリエルが白人だったため、実写で急にアリエルが黒人になってSNSでは大騒動。

かなりの賛否両論が巻き起こっていました。

 

ウィッシュ(2023年)

『ウィッシュ』は主人公のアーシャが黒人女性でした。

最近のディズニーはポリコレを意識してか、主人公が黒人という設定が増えているように感じます。

 

ディズニーポリコレ作品の興行収入

ではこちらでは、ディズニーのポリコレ作品の興行収入をご紹介しておきます。

  • プリンセスと魔法のキス(2009年)…2.6億ドル
  • 美女と野獣(2017年)…12.66億ドル
  • アナと雪の女王2(2019年)…14.53億ドル
  • ミラベルと魔法だらけの家(2021年)…2.56億ドル
  • バズ・ライトイヤー(2022年)…2.26億ドル
  • ピノキオ(2022年)…非公表
  • ストレンジ・ワールド(2022年)…0.73億ドル
  • ピーターパン&ウェンディ(2023年)…非公表
  • リトルマーメイド(2023年)…2.1億ドル
  • ウィッシュ(2023年)…3170万ドル

こちらを見ると、ディズニーのポリコレ作品は、『美女と野獣』と『アナ雪2』以外はかなり低迷していることが明らかですね…。

 

 ディズニーのポリコレについてSNSの反応

ディズニーのポリコレについてTwitterでの反応は、

  • 原作の世界観が壊れ、創作の自由が狭まった
  • 他の文化や背景を持つ人たちの感情を一方的に押しつけられていると感じる

などの批判的な意見が多いです。

ですが一方では、

  • ポリコレを歓迎し、社会の多様性を高く評価
  • ディズニーが自分たちの存在を認めてくれていると感じる
  • 自分の肌の色・性的指向・宗教の信仰を表現してくれるキャラクターがいることによって、誰もが差別なく大切にされていると思う

などディズニーのポリコレに対して好意的な意見も一部ありました。

両方に配慮するって難しいですね!

 

ディズニーがポリコレを辞める?

ディズニーがポリコレを辞めると言われていますが、完全にポリコレを辞める訳ではないようです。

正式には、ディズニーの作品がポリコレを意識したキャラクターやメッセージ性に偏り過ぎていた為、改めてエンターテインメントの基本に戻るよう決定したようです。

ディズニー側が1番に気にする事は、ポリコレを意識した作品ではなく、人を楽しませる事を意識した作品を作る事だと再認識したようですね。

ディズニーの人を楽しませる事に集中した作品やキャラクター達は、大変魅力的で視聴者を楽しませてくれます。

そんなディズニー作品なら、ポリコレ要素が入っていても作品に惹き込まれた視聴者は気にしません。

それに、ポリコレに対しても印象が良いまま見終わるでしょう。

しかし、ポリコレ要素が入っただけのディズニー作品では、キャラクターもストーリーも魅力を無くしてしまいます。

その為、残念ながら視聴者にはポリコレを意識したディズニー作品としてしか認識されません。

視聴者がディズニーにポリコレ要素が入っていても楽しんでいるかどうかは、ディズニーのポリコレ作品の興行収入の結果の数字からも伝わります。

ディズニーがポリコレとちょうど良いバランスをとって、今後も楽しい作品達や魅了的なキャラクター達を生み出して欲しいですね。

 

ポリコレとは?

ポリコレとはポリティカルコレクトネス(political correctness)のことです。

政治的に正しいとされる言動・表現のことを指します。

特定の要素(人種・性別・宗教など)を持つ人たちに不快感や不利益が及ばないよう多様性を尊重し、中立の立場に立つことで差別や偏見をなくすのが目的です。

ですが、過剰に配慮するあまり自由に発言できなかったり、作品の制作に制約縛られてしまうことで批判的に見る人もいるようです。

 

まとめ

こちらの記事では、ディズニーでポリコレが増えたのはなぜなのかについて紹介してきました。

まとめると以下のようになります。

ディズニーのポリコレが増えた理由は、

  • アメリカの多様化社会に対応するため
  • LGBTQ+・女性の権利などの社会問題が注目されてきたから
  • 他社との競合で差別化を図るため
  • 創造性を発揮するため

また、ディズニーのポリコレは2010年後半頃から増えたことが分かりました。

ポリコレが悪いとは言いませんが、夢と希望を与えるのがディズニーの役目なので、政治的な意見に囚われすぎずこれからも楽しい作品を作っていって欲しいですね!

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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